パーマリンクの意味と使い方 パーマリンクとは?意味と使い方を解説します!

皆さん、パーマリンクの設定はちゃんとしていますか?
WordPressを使っている方、聞いたことはあるけど放置していたりしませんか?
本日は、パーマリンクの基本情報やおすすめの設定方法について解説します。

また、SEOについて動画で学びたい!という方のために、動画セミナーをご用意しています。
あわせてご覧ください。

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パーマリンクとは?

パーマリンクは、URLの個別(ユニーク)の箇所を指します。
「各ページがユニークになるように設定された部分」とも言えますね。
パーマネントリンク(Permanent Link)の略で、ページが増えても変わることのないリンクであることから、固定リンクとも呼ばれます。

パーマリンクとは

パーマリンクを設定するタイミング

パーマリンクは、できる限り初期段階で設定を済ませてください
パーマリンクを後から変更することは、様々なリスクを伴います。
基本的には変更しないように、認識しておいてください。

パーマリンク変更のリスク

一度設定したパーマリンクは基本的には変更しない方が無難です。
理由は下記になります。

SNSでの「シェア」や「いいね!」がリセットされる

フェイスブックやツイッターといったSNSでは、シェアされた数や「いいね!」された数がカウントされます。
パーマリンクを変更するとこれらのカウントはリセットされます。
例えば、フェイスブックで1,000「いいね!」をもらっていたとしても、パーマリンクを変更することでカウントが0になります。

リンクによる評価を失う

検索エンジンがページを評価する指標の一つに「リンク」があります。
パーマリンクを変えると、(何もしなければ)これまで得ていたリンクの評価は失われます
パーマリンクの変更が必要な場合は、リダイレクト(転送)設定を行ってください。
リンクの評価を変更後のURLに引き継ぐことができます。

※リダイレクトの方法は下記の記事で紹介しています。

.htaccessを使ったリダイレクト方法
記事【説明書DL】.htaccessのリダイレクト – 書き方・設置場所・設定方法を解説します

リダイレクト設定に工数がかかる

「リダイレクト設定」の作業は、意外と面倒で時間がかかります。

・転送前後のURLを用意
・.htaccessで記述を作成/サイト反映
・反映後、正しく反映されているか/不備がないかを確認

htaccess作成までは、知識がある人でしたらそう時間はかかりません。
ですが、確認には時間がかかります。

転送した結果、ページが表示されない、意図しないページが転送されてしまった、そういった事象が起こる可能性もあります。
パーマリンクの変更の際は、作業による影響範囲を理解し、確認作業を慎重に行うようにしてください。

WordPressでパーマリンクを設定する方法

パーマリンクの設定はWordpressの記事投稿で発生することが多い作業です。
ここから先は「Wordpressのパーマリンク設定方法」の紹介になります。

パーマリンクの設定手順

WordPressでパーマリンクを設定する手順を説明します。
あくまで「手順」であって、おすすめの設定ではないのでご注意ください。
※おすすめの設定は後述しています。

WordPress管理画面のパーマリンク設定を開く

WordPressにログインし、左サイドメニューの「①設定」→「②パーマリンク設定」の順でクリックします。

permalink設定手順①

URL生成ルールを決める

パーマリンクの設定画面に遷移したら、URL生成ルールを設定します。
設定は下記画像にある6種類から選択できます。

パーマリンク設定手順②

チェックを入れて生成ルールを選択します。
生成されるURLは、それぞれ下記になります。

●基本
…「/ユニークな記事番号(固有ID)」でURLが生成されます。
※「基本」を選択した場合のみURLがパラメータ(?=〇〇)で生成されます。

例:https://www.geo-code.co.jp/seo/?p=123

●日付と投稿名
…「/年/月/日/記事タイトル」でURLが生成されます。

例:https://www.geo-code.co.jp/seo/2019/11/25/美味しいご飯の炊き方

●月と投稿名
…「/年/月/記事タイトル」でURLが生成されます。

例:https://www.geo-code.co.jp/seo/2019/11/美味しいご飯の炊き方

●数字ベース
…「/archives/ユニークな記事番号(固有ID)」でURLが生成されます。

例:https://www.geo-code.co.jp/seo/archives/123

●投稿名
…「/記事タイトル」でURLが生成されます。

例:https://www.geo-code.co.jp/seo/美味しいご飯の炊き方

●カスタム構造
…「構造タグ」を使用して、URLの生成ルールを任意にカスタマイズできます。

設定は「カスタム構造」がおすすめです。
まずはカスタム構造ではどのような設定ができるのか、見ていきましょう。

パーマリンクの追加設定(カスタム構造を使用する準備)

カスタム構造でURL生成ルールをカスタマイズする

カスタム構造では下記のタグを使用可能です。

構造タグ 内容
%postname% 投稿記事のタイトル(例:美味しいご飯の炊き方)
%post_id% 投稿記事ごとの固有ID(例:123)
%category% 投稿記事のカテゴリー名(例:life)
%tag% 投稿記事のタグ(例:dinner)
%author% 投稿記事の著者(例:Neko)
%monthnum% 投稿を公開した「月」(例:01)
%day% 投稿を公開した「日」(例:31)
%hour% 投稿を公開した「時」(例:18)
%minute% 投稿を公開した「分」(例:30)
%second% 投稿を公開した「秒」(例:10)

上記から選択し、用途によって使い分けます。
ただし、上記の中でも使用を推奨できないものがありますので、後述の「おすすめのパーマリンク設定」を読んでから設定するようにしてください。

また、これらのタグを使用する際にやってほしい設定がありますので、先に解説します。

カスタム構造で日本語URLを半角英数に変更する

URLは基本的には半角英数で設定することが望ましいとされています。
ですが、説明したパーマリンク設定では、日本語が含まれてしまう項目があります。
設定いただきたいのは、下記3項目です。

記事タイトル(%postname%)
カテゴリー(%category%)
タグ(%tag%)

それぞれの設定方法を紹介します。

●記事タイトル
「記事ごとの編集画面」(編集や投稿を行う画面)から設定します。

記事タイトルのURL設定(英数字化)

●カテゴリー
左メニューの「投稿」内にある「カテゴリー」から編集を行います。
上の枠で「カテゴリー名」を、下の枠(スラッグ)でURLで使用する文字列を設定できます。

カテゴリーのUEL設定(英数字化)

●タグ
左メニューの「投稿」内にある「タグ」から編集を行います。
上の枠で「タグ名」を、下の枠(スラッグ)でURLで使用する文字列を設定できます。

タグのURL設定(英数字化)

設定手順の説明は以上になります!

おすすめのパーマリンク設定

パーマリンクを設定する時に意識するのは、下記の2点です。
紹介する項目を意識したURL例と、おすすめする理由について解説します。

1:短く・シンプルに
2:URLを見ただけで、どのようなページかがわかる

WordPressのパーマリンクおすすめ設定

この記事ではおすすめとして、2つのケースを紹介します。

個別でURLを生成可能なケース

  • 選択する種類:カスタム構造
  • 設定する記述:/%category%/%postname%

「%postname%」の部分は記事投稿の際、任意のURL(半角英数)で設定しなおします。
設定したURLは下記のようになります。

▽「SEO」の「パーマリンク」のページ

http://www.〇〇.info/seo/permalink

個別での設定が難しいケース

  • 選択する種類:カスタム構造
  • 設定する記述:/%category%/%post_id%

▽「SEO」の「パーマリンク」のページ

http://www.〇〇.info/seo/4649

1つ目の設定は多少設定に手間がかかりますが、「SEOのパーマリンクのページであること」が一目でわかりますね。
2つ目の設定はカテゴリまではわかりますが、何のページかまではわかりません。
生成されるページ数が膨大など、個別設定が難しいケースでは、おすすめの設定です。

GoogleもURLの設定に関しては以下の情報を発信しています。

サイトの URL 構造はできる限りシンプルにします。論理的かつ人間が理解できる方法で(可能な場合は ID ではなく意味のある単語を使用して)URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。たとえば、航空機(aviation)に関する情報を探している場合、http://en.wikipedia.org/wiki/Aviation のような URL であれば、見ただけで必要な情報であるかどうかを判断できます。

http://www.example.com/index.php?id_sezione=360&sid=3a5ebc944f41daa6f849f730f1 のような URL 自体は、ユーザーの関心を引くことはほとんどありません。

Search Consoleヘルプ:シンプルな URL 構造を維持する

設定で得られるメリット(おすすめする理由)

上記設定をおすすめする理由を説明します。
「短く、シンプル」かつ「わかりやすい」URLを設定すると、下記のようなメリットがあります。

ページの内容がわかりやすい
シェア・共有されやすい
管理や解析が楽

LINEやTwitterといったSNSでURLを共有する時、URLが長すぎて困ったことはありませんか?
GoogleAnalyticsで解析する時に、URLからページの内容がわからなくて、解析しにくかったことはありませんか?
短くて、わかりやすいURLにしておけば、そういうストレスを発生させないで済みますね。

避けるべきパーマリンクの設定

投稿日時を使った設定

前述の通り、Wordpressでは、下記のように投稿日時をパーマリンクに設定することができます。

構造タグ 設定される内容
%year% 投稿を公開した「年」(例:2019)
%monthnum% 投稿を公開した「月」(例:11)
%day% 投稿を公開した「日」(例:31)
%hour% 投稿を公開した「時」(例:18)
%minute% 投稿を公開した「分」(例:30)
%second% 投稿を公開した「秒」(例:10)

しかし、Webページは情報が古くなればリライト・リニューアルして最新の状態に更新することがあります。
その際、「投稿日」を「更新日」に変更したら、URLのパーマリンク部分が変わってしまいます

変更によるSNSのシェアやリンク評価に関するリスクは前述したとおりです。
変更の可能性がある設定は使用しないでください。

日本語での設定

日本語で生成されるパーマリンクは、半角小文字の英数字に変更してください。
設定方法はこちらで解説しています。

変更前:https://www.geo-code.co.jp/seo/美味しいご飯の炊き方
変更後:https://www.geo-code.co.jp/seo/meshi-takikata

一見、日本語URLはわかりやすいように感じますが、デメリットがあります。
日本語のURLはエンコードされていて、アドレスバーや使用するサービス次第では凄く長いURLになります。
※エンコードはコンピュータ用の文字変換、と認識していただければ大丈夫です!

一例ですが「美味しいご飯の炊き方」をエンコードした結果は下記になります。

%E7%BE%8E%E5%91%B3%E3%81%97%E3%81%84%E3%81%94%E9%A3%AF%E3%81%AE%E7%82%8A%E3%81%8D%E6%96%B9

おわかりいただけたでしょうか…
「わかりやすくてシンプルなURL」からは程遠いですね。
シェアや解析にも向いていなさそうです。

以上のことから、日本語でのパーマリンク設定は、おすすめできません。

デフォルトの設定

デフォルトの設定では、下記のようにURLが生成されます。

https://www.〇〇/?p=記事番号(固有ID)

短くまとまってはいますが、URLからページの内容が伝わりません。
また、ブログの引っ越しでCMSが変わるときなどに、使用できない可能性があります。
使用できないと、URL変更が必要になってしまいます。

SEOに与える影響について

パーマリンクは、検索順位に影響はありません
リンクをシェアできず外部リンク獲得の機会損失が発生するなど、設定によりマイナスが発生する可能性はゼロではありません。
ですが、基本的には意識しなくて大丈夫です。

まとめ

今回はパーマリンクについてご紹介しました。
ポイントは3つです。

①最初に設定して、変更しない
②日本語は使わない
③シンプルかつ誰にでも理解できるようにする

パーマリンクは、リスクを理解した上で設定を行いましょう。
注意事項を意識して設定すれば、SEOにおけるリスク回避や管理・運用を楽にしてくれます。
是非この記事を参考に、設定してみてくださいね。